「調布市ほっとするふるさとをはぐくむ街づくり条例」に基づく[土地利用構想についての説明会]。
事務所の近所にあるキューピー仙川工場が稼働開始から60年目にしてその役目を終了。来春までの1年かけた解体工事が始まっていますが、その跡地利用について近隣住民への説明会が行われました。操業停止のあと周辺からは「大手不動産企業に売却され大型マンションになるんじゃないか」とか「大型ショッピングセンターになれば良いのに」とか「緑豊かな公園にして欲しい」などの憶測や希望的意見が飛び交っていました。最悪でも「他国籍企業に買収されませんように」とか「再開発の目処が立たないまま放置され、ホームレスやカラスの巣になるのは勘弁して」な思いがあり、「出来ればこれまで通りキューピー関連施設が出来たらいいな」の望みがありました。
そんな関心があっただけに、この説明会へ参加してきました。しかし内容的には「3点/10点満点中」(苦笑)。A4で5枚9ページの説明書の中身は大したものではありませんでした。マイクを使った説明者も文章を読むことがベース。概要をお話しするとこうです。
「キューピーは解体後の土地利用を検討している。基本構想としては研究所を現在地からこの地に移したい。それだけでは建物が埋まらないのでグループ会社も入れたい。ついでに見学施設も作りたいと思っている。でもまだ構想段階。具体的なことが決まっていないのになぜ説明会を開いたかと言うと、調布市には<調布市ほっとするふるさとをはぐくむ街づくり条例>というのがあり、延べ面積が1万ヘイホーメートルを超える建物を建設する場合、土地利用構想を市長に届けなければならない。市長がそれを告示したら事業者は説明会を開催しないといけないから、仕方無く。そして住民等は告示日から起算して3週間以内に意見書を出せる。でも出す相手は私どもではなく市長だよ。はい?ええそれは構想中なのでなんとも。ええ、南側に生活道路を提供しようかと検討していますが、現段階ではあくまでも検討中です。一部を削って県道として提供して欲しいですか?検討します。緑地部分も構想なので具体的には。ああ、そこも決まっていないので。」※この通りの説明ではなく、私が勝手に説明者の胸の内を憶測して追記しています。
ほとんどが「構想中です」だと、後々に「検討したけど変更しました」になる可能性のある説明会を聞いても意味ないし、賛成も反対もないじゃないですか。でもキューピー社が「いい加減」とか「ひどい」ということではありません。だって解体が始まったばかりで、社内でも様々な案が出ている段階でしょうから最終プランまでには至ってないに決まっています。それなのに説明会を開かなければならない条例って「一体なに?」と思ったわけです。例えば「90%以上の完成度の構想が決まった建物に関して」等の制約をつければ、聞く側としても「そこはどうなっているんだ」とか、「説明会の時と話しが違う」などと言えるんじゃないかなと。
何か質問しても「まだ検討中なので」の回答しか返ってこない説明会なので、最初1時間の予定だったのに40分で終了。「う〜ん、なんかなあ」でした。
2011.06.22
店長・上原
マカダミア専門ショップ“Macadamian Life”
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